【初級】犬の整体セルフケア
はじめて犬の整体に挑戦する飼い主さんのための、セルフケア初級編です。
まずは「愛犬のこり」に触ってみましょう。
セルフケア初級編
犬の体には「こりやすい筋肉」があります。
代表的で触りやすい5つの部位をピックアップしました。
まずは難しいことは考えず、画像を真似してワンちゃんの体を触ってみてください。
硬いな~と思った部分だけ揉めばOKです。
正確な位置は…
押し方は…
押す角度は…
力加減は…
などと怖がらず、「これが筋肉かな?」「こりかな?」と思った部分を、むにむに揉むだけでも効果はあります。
こりの感触が見つからなければ、気にせず別の筋肉に進んでください。
後ろ足:ももの後ろ側
こりがある可能性がとても高い箇所です。
ももの裏(画像赤丸)に4本の指を添えて、骨(黄色ライン:大腿骨という骨)に向かって、矢印の方向に押し上げます。
押し方がよく分からなければ、手全体で優しくにぎって揉んでみてください。
こりがあれば、全体的に硬さを感じるか、部分的に硬い芯のような感触があります。
後ろ足:ももの前側
よく走るワンちゃん、リードを引っ張る癖があるワンちゃん、姿勢が崩れたシニア犬などがこりやすい箇所です。
ももの前側(画像赤丸)に4本の指を添えて、骨(黄色ライン)に向かって押します。
押し方がよく分からなければ、手全体で優しくにぎって揉んでみてください。
こりがあれば、全体的に硬さを感じるか、部分的に硬い芯のような感触があります。
後ろ足:ふくらはぎ
膝の裏より少し下側に、玉のようなコリっとした感触があれば、こりです。
(膝の位置は足を曲げるとすぐ見つかります!)
つまんでほぐしますが、ワンちゃんが痛がりやすい部分なので、最初は弱めの力加減からはじめて、ワンちゃんの反応を見ながらつまむ強さを調整してみてください。
前足:肩の後ろ側に広がる筋肉(上腕三頭筋)
こりがある可能性がとても高い箇所です。
肩と肘(青★マーク)の後ろ側に広がる筋肉です。
まずは見つけやすい肘を、次に肩を探します。
画像では親指で押していますが、慣れるまでは全体をつかんで握るように揉んでみてください。
厚みを感じたり、強い弾力や、明確な硬さを感じたら、こりです。
※肩が脱臼する恐れがあるため、前足は絶対に引っ張らないでください
胸:わきの下の前側の筋肉(浅胸筋)
こりがある可能性がとても高い箇所です。
手の形をL字に固定して、わきの下に後ろから手を差し込み、背骨の方向に持ち上げてほぐします。
おすわりの姿勢の場合、前足を浮かせて力がかからない状態で行います。
人差し指の側面で押し上げるイメージです。握ったりつかんだりはしません。
こりがあれば、首の下(胸)あたりに硬さを感じます。
だいたい人差し指の第一~第二関節あたりにぶつかります。
壁のように硬く、最初は指が入らないことも多いです。
※肩が脱臼する恐れがあるため、前足は絶対に引っ張らないでください
よくある質問
うまく揉めない場合
・抱き上げたり寝かせるなど、揉みたい筋肉に力が入っていない(体重がかかっていない)姿勢で揉む
・犬の表情を確認して力加減を調整する
・力で押さえつけない(犬が力んで筋肉が揉めない状態になります)
・触られるのが好きな部分を見つけてご機嫌をとりながら揉む
・点で触るのを嫌がる場合は、面で触る
・眠い時間帯など、脱力しているタイミングで行う
・逃げたり攻撃する場合は、人の手や施術の姿勢に慣れさせる訓練からはじめる
・人間(自分や家族)の体でこりの感触を練習する
・プロに頼む(お近くの整体院へ!)