【これ1本でわかる】犬の整体とは?うちの子に必要?効果や危険性まで、初心者向けに解説

こんにちは、ナナカラケアです。
当サイトでは、犬の筋肉を中心に体のケアに関する情報をお伝えしています。
「犬の整体」という言葉を知ったものの、実際に何をするのか、どんな効果があるのかがよく分からず、大切な愛犬に施術を受けさせてよいものか、不安を感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
- 「うちの子に、犬の整体は必要?」
- 「整体を受けると、どんな変化が期待できる?」
- 「犬の整体って、そもそも何をするの?」
- 「施術は安全?大人しく受けられる?」
こうした疑問は、とても自然なものです。
なぜなら、犬の整体はまだ情報が少なく、良い面だけが強調されて語られることも少なくないからです。
そこで本記事では、犬の整体を取り入れるかどうかを判断するために必要な情報を、犬の整体初心者の飼い主さん向けにまとめました!
まずは、「犬の整体とは何なのか」から一緒に見ていきましょう。
犬の整体とは何をするもの?
結論から言うと、犬の整体とは「筋肉の状態を整え、姿勢や体の動きをスムーズにするためのケア」です。
病気や症状を治すための「治療」ではなく、体の使い方やバランスを整えることで、犬が本来持っている動きやすさを取り戻すことを目的としています。
この考え方自体は、人間の整体と大きく変わりません。

犬にも整体って必要なの?
これは、飼い主さんからとてもよく聞かれる質問です。
犬も人間と同じように、筋肉と骨で体を支え、重力の中で生活しています。
ただ、犬は言葉で「動かしにくい」「体が重い」「疲れが抜けない」と訴えることができません。
そのため、飼い主さんが気づかないうちに、
- 筋肉がこわばっている
- 体の使い方に偏りが出ている
- 動きにくさを感じている
といった状態が起きていることもあります。
だからこそ、
犬の体の状態によっては、整体という選択肢が役に立つ場合もあるのです。
犬の整体が役立つケース



うちの子に整体は必要?
うちの子の悩みって、整体で解決できるの?
ここが一番知りたいところだと思います。
犬の整体が役立ちやすいのは、筋肉の硬さが原因で、動きや姿勢に違和感があるケースです。
ここでは飼い主さんが判断しやすいように、代表的なパターンを3つに分けて紹介します。
ケースA:動きや姿勢に違和感がある
犬の違和感には、
「目に見えて分かるもの」と「気づきにくいもの」があります。
- 片足がびっこを引く
- 足が震えている
- 痛がるような動作をしている
- 足を広げて立つようになった
- 段差や階段を慎重に降りるようになった
- ソファに飛び乗れなくなった
- 背中が丸くなってきた
- しっぽが下がってきた
- おすわりの形が崩れる
- お尻をふって歩いている
- 散歩のペースが遅くなった
- 散歩を途中で切り上げて帰りたがる
- 触られるのを嫌がる場所がある
- つま先を擦るような音がする
- 腰が硬い
- 歩幅が狭くなってきた
多くの飼い主さんは、「目で見て分かる違和感」をきっかけに相談に来られます。
その過程で、「実は前からあった小さな変化」に気づくケースがほとんどです。
整体は、こうしたどこに負担が集まっているかを、筋肉の状態から見ていけるのが強みです。
ケースB:病院で「異常なし」と言われた
歩き方が変、動きがぎこちない。
でも、レントゲンや触診では大きな異常が見つからなかった。
「年齢的なもの」「様子を見ましょう」と言われたものの、痛み止めや経過観察では不安、というご相談はとても多いです。
整体は、こうした「説明しにくい違和感」を、筋肉の状態から読み取ることを得意としています。
原因が筋肉量や筋肉の硬さにあった場合、何らかのアドバイスができる可能性があります。
※ただし、痛みが強い・急に歩けなくなった等の場合は、整体より先に病院が優先です(次章で詳しく説明します)。
ケースC:筋肉が硬くなりやすい背景がある
はっきりした症状が出ていなくても、次のような背景がある子は、筋肉に負担が溜まりやすい傾向があります。
- 保護犬
- パテラやヘルニアなどの既往がある
- 怪我のトラウマや後遺症がある
- 生まれつき体の形に癖がある
- ビビり、神経質、緊張しやすい性格
- フローリング中心の生活
- 運動量が多い(ドッグスポーツなど)
このタイプは「困ってから」よりも、不調が目に見える前に整えておくという意味で整体が役立つことがあります。
犬の整体が役立つケースのまとめ
犬の整体が役立ちやすいのは、次のような場合です。
- 姿勢や動きに違和感があるが、病院に行くほどではない
- 病院では異常なしと言われたが、納得できない
- 将来に向けてケアしたい
そして前提として、
原因が「筋肉」にある場合に効果を発揮するケアです。
つづいて逆に、
「整体を避けるべきケース」「整体では役に立てないケース」を整理します。
整体を避けるべきケース・役に立てないケース
犬の整体は万能ではありません。
治療ではない分、できることは限られています。
向いていない状態で受けると、逆に負担になることもあります。
まずは、整体より先に病院を受診すべきケースからご紹介します。
整体を避けるべきケース
次のような状態が見られる場合は、整体ではなく動物病院が最優先です。
- 強い痛みがあり、触ると激しく嫌がる
- 急に立てなくなった、歩けなくなった
- 麻痺のような症状が出ている
- 発熱、食欲不振、嘔吐・下痢などの内科症状がある
- 明らかな腫れ、熱感がある
- 交通事故や高所からの落下など、強い外傷の直後
これらは、筋肉の問題ではなく、医療的な診断・治療が必要な状態の可能性が高いです。
痛みがあるかどうかの判断
「足が痛そう」と感じたときに、飼い主さんに確認していただきたいポイントがあります。
足を地面につく瞬間があるかどうかです。
足を地面につけ体重をかけているようなら、痛みではなく、「動かしにくさ」の可能性が高く、整体で役に立てる場合があります。
足を浮かしたまま完全に3本足で歩いている場合や触ると怒る場合は、痛みがある可能性が高いため、病院をおすすめします。
「急に起きた症状」の場合について
ご相談で意外と多いのが、
「昨日まで普通に歩いていたのに、急に立てなくなった」といった、急な症状についてのお問い合わせです。
筋肉のこわばりが原因(整体が役に立てるケース)の場合、不調は少しずつ現れることが多く、急に動けなくなるケースはあまり多くありません。
急な変化が見られる場合は、外傷・神経系・脳の疾患など、医療的な対応が必要な原因が見つかることもあります。
そのため症状が急に出た場合は、整体よりもまず動物病院での確認をおすすめしています。
整体は、違和感が徐々に積み重なってきた段階でこそ、力を発揮しやすいケアです。
整体は医療行為ではなく、病気や症状を治すことはできません。
この線引きを理解しておくことが、愛犬の体を守るうえでとても重要です。
整体が役に立てないケース
何度もお伝えしている通り、
犬の整体は、筋肉の状態を整えることで、姿勢や体の動きを楽にするケアです。
そのため、飼い主さんと整体が目指すゴールが違っている場合、整体では十分にお役に立てないことがあります。
ここでは、「整体がまったく無意味」というわけではないものの、飼い主さんが思い描いている結果とはズレが生じやすいケースを紹介します。
「以前のように歩けるように」というご要望
高齢のワンちゃんなどで、すでに筋肉量そのものが大きく低下している場合、整体でできることには限りがあります。
- こわばった体を少しでも楽にする
- 今より使いやすい状態を目指す
- 姿勢の崩れをこれ以上進めない
- 血流を促し、体を冷えにくくする
といった、現状維持・悪化防止のサポートが中心になります。
また、不調の原因が筋肉以外にある場合(怪我による痛み、神経症状による麻痺、脳の疾患による歩行困難など)、筋肉をほぐしても直接的な解決にはつながりません。
- 今後車椅子を使うことを見据えて
- 前足側に負担が集中しすぎないように
といった、生活を支えるためのケアが中心になります。
SNSなどで見かける「また歩けるようになった」というケースは必ず起こるものではない、という点はあらかじめご理解いただけたらと思います。
「治してほしい」というご要望
「パテラを治してほしい」
「ヘルニアを治してほしい」
こうしたご相談をいただくこともあります。
ただし、整体は治療ではありません。
- かばうことで硬くなった筋肉を整える
- これ以上悪化しないよう負荷を減らす
といった、間接的なケアまでです。
症状そのものを治すことを目的とされている場合、整体が提供できるゴールとはズレてしまいます。
ゴールが合えば、整体は役に立つ
整体が役に立つかどうかは、その子の状態だけでなく「何を目指しているか」によって大きく変わります。
- 少しでも楽に過ごしてほしい
- 今の状態をできるだけ長く保ちたい
- 体の負担を減らしてあげたい
こうしたゴールであれば、整体が役に立てる場面は多くあります。
逆に、整体でできないことをゴールにしてしまうと、どうしても期待とのズレが生じてしまいます。
そのズレを事前にすり合わせることが、ワンちゃんにとっても、飼い主さんにとっても一番大切だと考えています。
犬の整体の危険性について
犬の整体は、筋肉にアプローチするケアである以上、安全面や体調面への配慮がとても重要です。
そのため、実際の施術では犬の体調・年齢・性格・既往歴などによって、施術内容を調整したり、施術を見合わせる判断をする場合があります。
例えば、以下のような内容は非常に重要です。
- 施術を受ける体力はあるのか?
- 血流が良くなることが、デメリットにならないか?
この記事では判断の考え方をお伝えしましたが、当店で施術を行うにあたって事前に知っておいていただきたい注意点やリスクについては、別ページにまとめています。


ドッグマッサージとの違い
マッサージと整体は、どちらも「体の緊張をゆるめる」という点では共通しています。
ただし、何を目的に、どこを優先するかが違います。
マッサージは「癒し・リラックス」が目的
マッサージは、やさしいタッチで全身に触れながら、安心感やリラックスを与えることで体をほぐすことを主な目的としたケアです。
- 気持ちよさを感じてもらう
- 不安や緊張をゆるめる
- 飼い主さんとのスキンシップとして取り入れる
こうした目的には、とても向いています。
「落ち着く時間を作ってあげたい」
「触れられることに慣れてほしい」
という場合は、マッサージが合っています。
整体は「動きをスムーズにする」ことが目的
整体は、筋肉の状態を整え、姿勢や体の動きをスムーズにするためのケアです。
- どの筋肉が緊張しているか
- なぜそこに負担がかかっているのか
- 姿勢や動きにどう影響しているのか
を見ながら、必要な部分を優先的にほぐすことを目的とします。
そのため、「気持ちいい部分を触る」より、原因になっている筋肉に集中する時間が長くなります。
結果としてリラックスする子も多いですが、それは目的ではなく結果です。
初めてでも大丈夫?大人しく受けられる?



うちの子、大人しく受けられるかな……?
結論から言うと、
多くの犬は、その子なりのペースで整体を受けることができます。
ただし、すべての犬が同じように受けられるわけではありません。
施術中、犬はどんな様子?
- 骨をバキバキ鳴らす
- 強く押される
- 痛みで犬が鳴き声をあげる
整体にこんなイメージを持たれることがありますが、実際には、もっと穏やかな進み方の方が多いように思います。
あくまで当店の整体の例ですが、力で押さえつけたり、口輪で拘束することはありません。
犬がリラックスできる姿勢や距離感を探しながら、「今ここを触っても大丈夫そうか」を確認しつつ進めます。
整体は、犬がある程度力を抜いてくれないと効果が薄くなるからです。
多くの場合、
- 最初は周囲を気にする
- 少しずつ緊張がゆるむ
- 表情が落ち着いてくる
- 後半は眠そうになる
といった変化を見せることがあります。
初回でうまく受けられなくても問題ありません
初めての場所、初めての人、初めての匂いの中、落ち着かなくて当然です。
初回は、
- 体を一通り見せてもらう
- 触れる範囲を確認する
- どんなケアが合いそうか判断する
だけで終わることもあります。
(そのために、当店では初回お試し価格を用意しています。※2026年1月時点)
回数を重ねるうちに、「ここは安全な場所」「この人は変なことをしない」と理解してくれる犬がほとんどです。
初回は落ち着かない様子だったワンちゃんが、3回目には施術中に眠ってしまうようになることも少なくありません。
整体が向かない犬について
すべての犬に整体が向いているわけではありません。
- 触られること自体が強いストレスになる
- 人や環境への恐怖が極端に強い
- 攻撃的な反応が出てしまう
こうした場合、人の手が苦手になってしまう可能性もあるため、無理に整体を続けることはおすすめしません。
まとめ|犬の整体を検討する際の考え方
犬の整体は、病気を治す治療ではなく、動きにくさや体の使いにくさに対して、筋肉からアプローチする選択肢のひとつと考えると分かりやすいと思われます。
整体が役に立つかどうかは、犬の状態と、飼い主さんが何を求めているかによって変わります。
この記事が、「整体を受けるかどうか」だけでなく、今、愛犬にとってどんなケアが必要かを考える材料になれば幸いです。









