【施術例】座っている時間が長くなった14歳ペキニーズ
名前:キューちゃん
年齢:14歳
お客さまのお悩み
・座っている時間が長くなり、後ろ足の力が弱い気がする
・前足に関節痛がありそうだと獣医から診断された
・尻尾の位置が下がった
・おすわりの姿勢が崩れる(お姉さん座り)
施術前の状態
・腰を縦横にねじって(側屈と腹屈)歩いてる
・頭を振って右後ろ足を前に出している
・胸筋、腕、三頭筋にコリ、特に右(右前重心)
・後ろ足の筋肉に左右差(右は衰えが目立ち、左は筋肉がある)
なぜこの状態になったか
加齢による後ろ足の衰えから始まったと推測します。
前足重心が癖となり、前側の筋肉がガチガチに固まっていました。(犬種的な問題もありそう)
前足の可動域が狭くなったことの影響で、骨盤が後屈しています。
右後ろ足を前に出す瞬間に、腰をねじったり、首を振って勢いをつけないと、うまく後ろ足を前に出せないようでした。
重点的にほぐした筋肉
・上腕三頭筋
・胸筋
・橈側手根屈筋
前足側への負荷が大きいため、前足側の体重を支える筋肉が全体的に硬くなっていました。
施術結果
おすわりの姿勢の比較
腰のラインがまっすぐに整いました。
骨盤の後屈が改善された結果です。
膝の曲げ方が深く折りたためるように変化しました。
施術前は膝を外側に広げる形で座っていましたが、膝を深く曲げてコンパクトに座れるようになっています。
おすわりの動きの比較
▼施術前
施術前は、勢いよく床にお尻をおろしていました。これは後ろ足の筋肉を使わず座っている証拠です。
▼施術後
施術後は、お尻が床につく直前に、一瞬だけ空気椅子のような状態になることが分かります。
後ろ足の筋肉が使えるようになり、ブレーキをかけられるようになったということです。
歩き方の比較
▼施術前
前述のとおり、腰をねじったり頭を振って、動かしにくい筋肉をフォローしていました。
▼施術後
腰のラインが改善しているのが分かります。
腰の側屈は(まだ若干あるものの)改善、腹屈は見られません。
骨盤の後屈が改善したことで、お尻の位置が高くなっています。
また、首を振らなくても後ろ足が前に出せています。
続けてほしいセルフケア
キューちゃんの施術は、ほとんどの時間を前足側の施術に使いました。それなのに、後ろ足の使い方が改善していることが分かると思います。
後ろ足の筋力が低下してきた場合、前足側の筋肉を使いやすい状態にしてあげることが重要です。
まずは触りやすい「浅胸筋」のケア(脇の下から頭に向かって優しく持ち上げる)から始めてみてください!