【施術例】緊張しやすい性格の9歳チワワ姿勢チェック
名前:マロンちゃん
年齢:9歳
お客さまのお悩み
- シニアの姿勢になってきたようなのでチェックしたい
施術前の状態
- 骨盤が後屈し、おしりが丸くなっていたため、後ろ足の歩幅が狭くなっている
- 足が前に出にくいので、後ろ足を前に出す瞬間にお尻を左右に振っている
- ふくらはぎ、もも裏、肩甲骨の上部に強いこり
- 腰が硬い
なぜこの状態になったか
肩甲骨の上部付近のこりが目立ちましたが、胸周りなどそれ以外の前足側の筋肉はそれほど固まっておらず、9歳にしては前足側のこりが少なく良い状態でした。逆に、後ろ足が全体的に強張っていました。
もともと臆病で緊張しやすい性格のマロンちゃん。足や腰など硬い部分を触ろうとすると体に力が入って緊張状態になるため、力を抜いてもらうことからはじめる必要がありました。
ポイントはマロンちゃんのこりが、少し施術しただけですぐにほぐれる状態だったことです。
そもそも「こり」とは筋肉が縮んだ状態から伸びずに硬くなった状態です。こうなる理由はさまざまですが、その一つが「緊張」です。
マロンちゃんは外部からの刺激から身を守るように体を強張らせてしまう癖があるようで、その状態が無意識のうちにずっと続いたことで筋肉にも癖がついてしまったようでした。
なので、力んだ筋肉を指で押して「ここが力み過ぎてるよ」とサインを送るだけで体が勝手に緩んだようでした。
重点的にほぐした筋肉
◯もも裏
◯ふくらはぎ
◯首回り(菱形筋)
施術結果
歩き方の比較
▼施術前
▼施術後
後ろ足を前に出すタイミングで、腰がぐにゃっと動いていました。これは、後ろ足の動きを腰で補っている場合に見られる動作です。後ろ足が使いにくい状態だったということです。
施術後は、腰を振る動作が小さくなっています。
お尻のライン比較
右後ろ足に体重がかかった瞬間のお尻のラインの比較です。
施術前は、骨盤が後屈した状態から腰をひねって足を前に出していました。腰の動きがある分、一見すると足が前に出ており歩幅が広く見えますが、背中は大きく丸まっていることから、無理に足を伸ばしているのが分かります。
施術後、骨盤の後屈が改善されたためお尻の角度が持ち上がりました。一見すると歩幅が狭くなったようにも見えますが、この歩き方の方が腰への負担も少なく、たくさんの筋肉が使えるため体が歪みにくい歩き方ができます。
まとめ
施術はほぼ後ろ足で、前足は力みを解いてから肩甲骨をストレッチする程度でほぐれました。
前足、後ろ足ともに力みを解けば姿勢が改善したことからも、姿勢の崩れの初期段階であったと思います。
ただ、性格的に力みやすいため、時間の経過でまた元の姿勢に戻ってしまう可能性は高いと思います。ケアの継続よろしくお願いします!
最初は触ると怒るようなしぐさをしていましたが、慣れると施術を許してくれるようになったので、日ごろからのケアで整体は怖くないと教えてあげてください。
続けてほしいセルフケア
2匹のワンちゃんのケアは大変だと思います。
なので2匹に共通する「ふくらはぎ」のケアをお伝えしました。まずはふくらはぎのケアで、こりを触る感覚、ほぐす感覚を知ってもらえたら嬉しいです。
できるようでしたら、ももの裏も触ってみてください。
いきなり力んでいる部分を触ると緊張してしまうと思うので、首の付け根を揉んだり、背中をなでたりして力が抜けた状態からスタートするのがおすすめです。それが難しければ、力んでいる後ろ足をなでるだけでもOKです。