【施術例】跳ねて歩き、つまずくように転ぶ11歳トイプードル
名前:チャッピーくん
年齢:推定10~13歳
お客さまのお悩み
・走るのが大好きなのに、走りにくそうにしている
・散歩中だっこをせがむようになった
・つまずくように転ぶことがある
・左に傾いて歩いている
施術前の状態
・膝を伸展させた状態で蹴り出している
・足首と膝を使って、飛び跳ねる勢いで前に進んでいる
・股関節が伸展できないから外方向に蹴っている
・前もも、ふくらはぎ、殿筋、左胸筋に強いこり
・左胸、左後ろ足がこりが強く使いにくい状態
なぜこの状態になったか
新幹線と並走するのが大好きな、元気いっぱいのチャッピーくん。
今回で5回目の来院でした。
左右で後ろ足の使い方が異なり、重心バランスが崩れていました。股関節の可動域が狭くなっていることが考えられます。
左側に傾くのは、おそらく左胸と左後ろ足のこりの影響によって重心バランスが崩れたとき、支える筋肉が発揮できないときに起こると思われます。その証拠に、足だけでなくお尻の筋肉もこり固まっていました。
つんのめるように転ぶという状態は、飛び跳ねることで生じた後ろ足の推進力に対して、前足の可動域がついていけないときに起きているかもしれません。
チャッピーくんの体の特徴として、前ももに強いこりがあったことが挙げられます。
理想的な歩き方をしていた場合、ももの裏側の筋肉が使われます。けれどチャッピー君は、ももの前側の筋肉を使って歩いているようです。これは、膝が伸展状態のとき(伸びたとき)に力が加わっていることを意味します。
この筋肉は、ドッグスポーツでダッシュをする犬によく見られるこりです。チャッピーくんは走ることが得意なので、このようなこりができても納得です。この走るときの体の使い方の癖の影響で、日常的に飛び跳ねるような歩き方が癖になっていたのかもしれません。普通に歩こうとしているのに、走る筋肉を使ってしまっているようでした。
重点的にほぐした筋肉
◯胸筋
◯前もも
◯殿筋
施術結果
歩き方の比較(左)
▼施術前
▼施術後
勢い任せにバタついていた後ろ足が前に出しやすくなっています。
骨盤の後屈が改善したことで股関節の可動域が広くなったため、ちゃんとももの裏側の筋肉を使って蹴り出せるようになりました。
歩き方の比較(右)
▼施術前
▼施術後
こちらも同様です。
立ち姿の比較
静止時の姿勢の比較です。
背中が丸く、下がっていたお尻が、施術後は背中も伸びてお尻も上がりました。
チャッピーくんは自分の使いにくい体に対して「もっと力を入れないと立てない」と思っていたらしく、施術前は力んでいて、後ろ足を突っ張って立っていました。
施術後は緩みまっすぐ立てています。
胸周りをほぐしたことで骨盤の角度が改善したためと考えられます。
2回目の来院との比較
2回目に来院したときと比べると、姿勢も歩き方の変化も明らかでした!
▼2回目
▼5回目(今回)
続けてほしいセルフケア
まずはこちらをお試しください!
・浅胸筋(わきの下に手を入れて押し上げる)
・もも(前と裏をにぎるように)